フランクリンメソッド創始者 エリック・フランクリン
フランクリン・メソッドの創始者であるエリック・フランクリンは、ダンサー、振付師のバックグラウンドを持ち、自らの怪我の体験からよりよい身体の身体の使い方を探求しはじめ、1986年からイメジェリーを用いたフランクリンメソッドを教え始めました。
欧米でよく知られるムーブメントの教育機関でフランクリンメソッドを広く教え、ニューヨークのジュリアードスクール、ロンドンのロイヤルバレエ、コペンハーゲンのデーニッシュバレエ、ローマのダンスアカデミー、チューリッヒのサイコモーターインスティチュートや、ウイーン大学の客員講師などを務めてきています。また彼は、オリンピック選手やアスリートの世界チャンピオン、シルクドソレイユなどでも教えています。
エリック・フランクリンはニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツで美術学士取得、スイス大学でBA学士取得。1991年よりアメリカンダンスフェスティバルにて教員を務めています。
エリックはdynamic Alignment through Imagery, Dance Imagery for Technique and Performance, Conditioning for Dance, 骨盤力、首のリラックス肩の解放、Inner Focus Outer Strengthなどの著作者で、IADAMSのメンバーでもあります。
フランクリンメソッド アソシエートディレクター、フランクリンメソッドジャパン代表 モートン・ディスマー
モートン・ディスマーは、エリック・フランクリンと共に過去15年以上フランクリンメソッドの発展に寄与してきた共同ビジョナリーで、フランクリンメソッドのアソシエート・ディレクターです。
創始者のエリックの他、唯一のティーチャートレーナーである彼は、世界中でフランクリンメソッドを教えています。モートンはダンス、オステオパシー、武道、コメディ、そして長年の精神修養の経験をフランクリンメソッドにもたらしています。
少年時代はサッカーとバトミントンに明け暮れ、13歳のときにインドのグルと運命的な出逢いをし、瞑想、菜食、ヨガをはじめます。その後オランダに移りロッテルダムダンスアカデミーでダンサーとして訓練を積み、以降20年以上パフォーマンスアーティストとして世界各地で活躍しました。
ニューヨークで出会った大野一男に声をかけられ来日、モダンダンス、武道の造詣を深め、合気道3段保持者となる傍ら、傷めたからだを直すために始めたオステオパシーのボディーセラピストとして東京にクリニックを開きました。
「常にからだと心の関係性を探りながら、いかに人が可能性を開花させる手伝いができるかにフォーカスをしてきました。」というモートンは、1994年にエリック・フランクリンと出逢って意気投合し、以来フランクリンメソッドを共に発展させてきました。
「まずからだはどうはたらくようにできているかと、心がどうやって変化をつくっていくのか、この2つがぴったりとはまったときに、他に類を見ない強力な変化のためのレシピができる。これを使えば、人は最高に満ち足りた生を送れるようになる。」
モートンは過去7年、エリックとともにニューヨークのジュリアードスクールでゲストティーチャーを努める他、TEAM USAのウェイトリフティング部門、デンマークロイヤルバレエ、シルクドソレイユ、LADMMIモントリオール、香港モダンダンススクール、ナイキコンフェレンス、国立台北芸術大学、ケベックエコールドダンス、シドニーマクドナルドカレッジ、ロンドンラバンスクール、ウエストオーストラリアバレエなどで教えてきました。
デンマーク生まれのモートンは現在日本に拠点を持ち、フランクリンメソッドジャパンの発展にも尽力しています。
世界中でフランクリンメソッドを通じて多くの人達に会い、シェアができることを心から楽しむ彼はこう言っています。
「私たち人間は、純粋なポテンシャル(可能性)だ。フォーカスをすることに決めたことが自分になっていくんだから、もっとよくなっていくことにフォーカスしようじゃないか。フォーカスする対象は何でもいいわけだけど、どんな体験をするにしてもそのベースはからだと心。だからこの2つからまずはじめよう。」
フランクリンメソッドジャパン代表 ディスマーゆかりからのメッセージ
こんにちは。フランクリンメソッドジャパンを運営している、ディスマーゆかりです。どうぞよろしくお願いします。
人は誰でも、健やかに生きていきたいものだと思います。
しかしながら、私たちがからだに目を向けるのは、多くの場合、からだに不調や痛み、不具合が出始めてからのこと。
私も、そうでした。
「予防」という言葉は何か色あせて、大切だとは知りながら、忙しい毎日をこなすのが精一杯でつい忘れがち、ということも事実。この状況を、いったいどうやったら変えられるのか。
私はかつて、テレビ番組制作に携って海外を忙しく飛び回り、ストレス度の高い仕事を続けてからだをこわしました。最初は現代医療、次に代替医療と様々な療法を試したあげく、ああ、自分のからだは自分でしか変えられないのだ、と気づいた時がありました。
ちょうどその頃です、「目の前にいる人が自ら、自分の健康に積極的にはたらきかける」フランクリンメソッドに出会ったのは。
日常使っている製品には必ず取扱説明書がついているのに、私たちのからだには説明書がない、学校でも教えてくれない、だから健康になるためにはからだのしくみの基本を知っている必要がある、とモートンはよく言います。
家のことを知ろうと思ったら、壁の素材やインテリアより先にまず、家の構造を知ろうとするように、フランクリンメソッドはからだのことを知ろうとするときにまず、骨格構造に目を向けます。これをボーンリズムといいますが、からだは動きますから、3次元の立体のなかで動く構造からわかろうとする。
これがまず、私にとってはチャレンジでした。ここで登場してきたのが、ダイナミック・イメジェリー。機能解剖学や生体力学など、ムーブメントに特化した教育を受けてこなかった私にとっては、これがあったから3次元の動きがわかるようになったのだと思います。
絵を描き始めたころ、毎日白いノートに何枚も、とにかく頭に浮かぶことを片っ端から書くということをしていました。この訓練は、目の前にあるものだけでなく、目で見えないものにも、想像力をはたらかすことで理解を深めるというイメジェリーの適用、そして通訳としての的確な言語の選択のためにも役に立っています。
このように、より健康になるために、心身をよりよく使っていくというのは具体的にどういうことかを伝えているのがフランクリンメソッドですが、ただし、従来のアプローチとは違います。
1960年~70年代以降、欧米でおこってきた医療、精神医療に関わる動きに、クライアント中心、というものがあります。それまでの、具合が悪くなったら、先生に直してもらうという図式では、人は変わりきれないということが明らかになっての動きです。患者の方も自ら、自分で健康に働きかける必要がある、ということですね。
ただ、ムーブメント界の現場においては、こういった意識の変化はまだあまりなく、インストラクター、コーチといったエキスパートに教えてもらったことを、自分にとってよいと思ってすることが多いと思います。
フランクリンメソッドでは、「他の誰よりも、あなたがあなたのエキスパートです」と言っており、これはセルフエンパワメント(自己強化)につながります。
私は過去10年、プロフェッショナルトレーニングの運営を通じて、参加された方々が、人に教えてもらう、変えてもらうという視点から、「自分で自分を変えられる」という捉え方にシフトしたときに起こるとても特別なこと、より自由で、より自信と自己肯定感を持つにいたるプロセスを共に歩ませていただいています。実に幸運なことです。
フランクリンメソッドを通じて、より健康になりたい、その手助けをしたいという志を同じくする皆さまとご一緒し、それぞれの人生の中に、より大きな可能性と、自由と、心地よさを共有していけることを楽しみにしています。
訳書:『フランクリンメソッド 骨盤力』、『フランクリンメソッド 首のリラックス 肩の解放』
共著:『フランクリンメソッド 骨盤力 エクササイズ』
*現在これらは絶版となっております。ご購入ご希望の方はこちらからご連絡ください。(info@franklinmethodjapan.com)
アドバイザー 山口由紀
その後、病院や介護・福祉の現場で働き、多くの疾患や怪我の急性期から慢性期のリハビリテーションに携わるたけでなく、自身のケガをきっかけにピラティストレーナーとしてのキャリアをスタートしました。
日本におけるフランクリンメソッドプロトレーニングコースのクラス受講率の高さは屈指のレベルであり(レベル1を4回、レベル2を2回、レベル3を1回受講)、アドバイザーとして活躍しています。
フランクリンメソッドは身体の事を学ぶものとして注目されがちですが、それはあくまでも一つの側面で、自分が何にフォーカスしているかに気付くことの学びだと私は思っています。
医療と福祉、スポーツ・芸術の分野に長く関わってきたからこそ、身体とマインドの関わりの探求は本当に必要なことだと考えています。何を意識したかが身体の動きの結果に大きく影響することはスポーツなどを観ると目の当たりにする機会が多いのではないでしょうか。
この社会の中に生きる私たちは他者から何かを受け取り、影響され、また逆に自分を通じて他者に気付きをもたらしています。自身の気付きが身体にとっての快適な状況を生み出すのだとしたらステキなことだと思いませんか?そしてそのテクニックをフランクリンメソッドはお伝えしていると思います。
メンター 森上 亜矢子
学生の頃から、バレーボール、器械体操、チアリーダー、ダンスに夢中になる。
その後ニューヨークへダンス留学をし、モダンダンスカンパニーに入りアメリカ国内外で活動。
その頃の私は、時折体の不調を感じながらも、がんばればダンスが上手くなると信じ、重度のヘルニアになるまで踊り続けていました。
このことが、自分の体に向き合うきっかけとなりました。
どのように動けば、体が痛まないか、痛みが私の先生となり、体が心地よく動くための努力をするようになりました。
そして、ダンサーとして復帰でき、痛みのないダンスがどんなに楽しいかを経験できたのです。
日本へ帰国後、ダンスを教えながら、同じように体の痛みを抱えながら踊るダンサーを見て、コンディショニングのために行っていたヨガやバレエを教え始めました。
動きの感覚やイメージがなかなか伝わらないと悩んでいた時に出会ったのが、「Conditioning for Dance」(Eric Franklin著)という本でした。
偶然にも、同時期に大阪でフランクリンメソッドの講習会があり、まさに自分に必要なものがそこにありました。
フランクリンメソッドでは、体のデザインや機能を知るだけでなく、動きの中で使えるように働きかけていきます。
また、鮮やかなイメージが、動きに大きな変化をもたらしてくれます。
これらの発見は、今でも私に驚きと喜びを与え続けてくれています。
そして、より良い変化のためにまだまだ自分にできることがあると気づかせてくれます。
心と体は互いに影響しあっていることは何となくわかってはいるけれど、自分をどの様に考えているかには、なかなか気づけないものです。
もし自分の内なる声に耳を傾けることができたら、より良い未来へつながると信じています。
皆さんが、体を含め自分自身を好きになれるよう、そして望む方向へ進めるよう、お手伝いが出来れば幸いです。
メンター 村田 介志
幼少期から動くことが好きで、学生時代は陸上競技の走高跳びや走幅跳びを専門におこなう。
大学でトレーニング科学を学んだ後、健康づくりに関わるためにフィットネスクラブでトレーナーとして6年間活動。
日々多くの方の運動指導に携わった経験や、無理な運動や生活をしてからだをこわした経験などを通じて、健やかに生きるとはどういうことかを模索するなかで、「心とからだのつながりを大切にし、自分で自分の健やかさを築いていく方法を教えている」フランクリンメソッドと出会いました。
フランクリンメソッドでは、「私達のマインドは、私達の動きや在り方に影響を与える」と言います。
多くの時間を使い考えていることや、自分のからだに対する理解やイメージは、より健やかに生きるための助けになっているでしょうか?
本来からだにはよりよく動くための驚くような素晴らしい仕組みが備わっていますが、誤った理解や使い方によって、からだに負担をかけていることがよくあります。私も身をもって経験してきました。
本来のからだの仕組みを感覚を通して学ぶことは、自分でよりよくからだを使っていくことを助けてくれます。
また、私は学生時代のケガをきっかけに、思うように動けないからだを責めている時期がありましたが、フランクリンメソッドを通してからだの捉え方を自分で変えられることを経験し、自分のからだを愛おしく思えるようになりました。
一番近くで一生を共にする自分のからだを好きだと感じられることは、健やかに生きるうえでとても大切なことだと感じています。
私は世の中の人が自分自身のからだや動きに対して抱いているイメージを、その人がより健やかに生きることの助けになるようなものにしていくお手伝いがしたいと考えています。
フランクリンメソッドのエジュケーターやメンターとしての活動を通して、皆さまとからだのおもしろさや可能性について共有していけることを楽しみにしています。